服は生地からできている
SUPIMA COTTON LOOP BACK-15年来 付き合いのある職人と作り上げた、mù...
「服は生地からできている」 mù_が掲げるこのコンセプトを、最も純粋な形で体現した生地が完成した。 その名は「SUPIMA COTTON LOOP BACK」。 デザイナー木村が15年以上の付き合いを持つ和歌山 ニッターの職人と共同開発したオリジナル生地だ。今回、この生地を使ってスウェットとパーカーの2型をリリースする。表面にはヴィンテージの武骨さ、裏面にはカシミヤのような滑らかさ。 相反する要素を一枚の生地に閉じ込めた、mù_らしい一着が誕生した。 -この生地を作ろうと思ったきっかけは? 木村:ずっと作りたかった生地なんです。見た目は粗野で武骨なのに、着た瞬間に驚くほど柔らかい。そのギャップをスウェットやパーカーで表現したかった。 普通、こういう裏毛の生地って、表にいい生地を持ってきて、裏側はコストを抑えるために安い生地を使うことが多いんです。でも僕は逆にした。表は粗野な雰囲気にして、裏側にこそいい生地を使う。なぜかというと、着た時にテンションが上がるっていうのを大事にしているからです。 -表面の生地について教えてください 木村:表には空紡糸という、撚糸の段階で糸の真ん中が空洞になっている糸を使っています。さらにスラブ糸なので、節のある凹凸感が出る。空紡糸によってカラっと乾いたような、脂の抜けきった雰囲気が生まれるんです。昔の機械で作られたようなヴィンテージの武骨感を出したかった。 -裏面は? 木村:裏側には繊維長の長いスーピマを使っています。カシミヤのような滑らかな肌触りで、高級な綿を羽織ってる感覚を担保したかった。この表と裏のギャップがすごく重要で、着心地が柔らかいことで、手に持った時よりも着た時のほうが軽く感じられるんです。だから着心地がめちゃくちゃいい。 -この生地は和歌山のニッターさんと作ったそうですね 木村:はい。以前のブランドからもう15年以上の付き合いになる職人さんです。僕はいろんな生地のアイデアを考えるのが好きで、職人さんを驚かせたいと常々思っているから、普通じゃやらないようなことも提案するんです。でも、それを実際に形にするには職人さんの理解が必要で、僕の感覚的なアイデアを理解してくれる人じゃないと難しい。特に編み物ってすごく奥が深いので簡単じゃないんですが、この人は昔から僕のアイデアを具現化するのがとてもうまくて、思い描いた以上のものを作ってくれる。絶大な信頼を置いています。 今回も話をしたときに僕のアイデアに共感してくれて、「面白いものができそうだからぜひやってみたい」と乗ってくれた。本当に感謝しています。 -黒へのこだわりも強いと聞きました 木村:そうですね。僕もニッターさんも、アイデアの段階でこういう生地ができるよねってなったときに、「じゃあ、この生地を活かすためにはすごく深い黒を入れたい」っていう共通の思いを持ったんです。 化学繊維やウールに比べると、こういう編み物の綿って黒の入り方がどうしても薄くなる傾向にあって。今回、リッチな雰囲気を出すために深くて濃い黒にしたかったので、それができる染工場で染めました。これはどこでもできることじゃなくて、日本でも限られた染工場でしかできない。黒の出方にすごくこだわっている工場で、国内外の有名ブランドも使っているところです。 -この生地でスウェットとパーカーの2型を作った理由は? 木村:この生地の魅力を一番引き出せるアイテムは何かって考えたときに、やっぱりスウェットとパーカーだったんです。どちらも定番アイテムだからこそ、生地の違いがダイレクトに伝わる。それと、この2型は別々に考えたんじゃなくて、作っている段階でクロスオーバーしながらこの形になったんです。それを表現するために、一般的にはパーカーに見られるカンガルーポケットをあえてスウェットのほうに付けて、パーカーには脇にポケットを付けています。...
SUPIMA COTTON LOOP BACK-15年来 付き合いのある職人と作り上げた、mù...
「服は生地からできている」 mù_が掲げるこのコンセプトを、最も純粋な形で体現した生地が完成した。 その名は「SUPIMA COTTON LOOP BACK」。 デザイナー木村が15年以上の付き合いを持つ和歌山 ニッターの職人と共同開発したオリジナル生地だ。今回、この生地を使ってスウェットとパーカーの2型をリリースする。表面にはヴィンテージの武骨さ、裏面にはカシミヤのような滑らかさ。 相反する要素を一枚の生地に閉じ込めた、mù_らしい一着が誕生した。 -この生地を作ろうと思ったきっかけは? 木村:ずっと作りたかった生地なんです。見た目は粗野で武骨なのに、着た瞬間に驚くほど柔らかい。そのギャップをスウェットやパーカーで表現したかった。 普通、こういう裏毛の生地って、表にいい生地を持ってきて、裏側はコストを抑えるために安い生地を使うことが多いんです。でも僕は逆にした。表は粗野な雰囲気にして、裏側にこそいい生地を使う。なぜかというと、着た時にテンションが上がるっていうのを大事にしているからです。 -表面の生地について教えてください 木村:表には空紡糸という、撚糸の段階で糸の真ん中が空洞になっている糸を使っています。さらにスラブ糸なので、節のある凹凸感が出る。空紡糸によってカラっと乾いたような、脂の抜けきった雰囲気が生まれるんです。昔の機械で作られたようなヴィンテージの武骨感を出したかった。 -裏面は? 木村:裏側には繊維長の長いスーピマを使っています。カシミヤのような滑らかな肌触りで、高級な綿を羽織ってる感覚を担保したかった。この表と裏のギャップがすごく重要で、着心地が柔らかいことで、手に持った時よりも着た時のほうが軽く感じられるんです。だから着心地がめちゃくちゃいい。 -この生地は和歌山のニッターさんと作ったそうですね 木村:はい。以前のブランドからもう15年以上の付き合いになる職人さんです。僕はいろんな生地のアイデアを考えるのが好きで、職人さんを驚かせたいと常々思っているから、普通じゃやらないようなことも提案するんです。でも、それを実際に形にするには職人さんの理解が必要で、僕の感覚的なアイデアを理解してくれる人じゃないと難しい。特に編み物ってすごく奥が深いので簡単じゃないんですが、この人は昔から僕のアイデアを具現化するのがとてもうまくて、思い描いた以上のものを作ってくれる。絶大な信頼を置いています。 今回も話をしたときに僕のアイデアに共感してくれて、「面白いものができそうだからぜひやってみたい」と乗ってくれた。本当に感謝しています。 -黒へのこだわりも強いと聞きました 木村:そうですね。僕もニッターさんも、アイデアの段階でこういう生地ができるよねってなったときに、「じゃあ、この生地を活かすためにはすごく深い黒を入れたい」っていう共通の思いを持ったんです。 化学繊維やウールに比べると、こういう編み物の綿って黒の入り方がどうしても薄くなる傾向にあって。今回、リッチな雰囲気を出すために深くて濃い黒にしたかったので、それができる染工場で染めました。これはどこでもできることじゃなくて、日本でも限られた染工場でしかできない。黒の出方にすごくこだわっている工場で、国内外の有名ブランドも使っているところです。 -この生地でスウェットとパーカーの2型を作った理由は? 木村:この生地の魅力を一番引き出せるアイテムは何かって考えたときに、やっぱりスウェットとパーカーだったんです。どちらも定番アイテムだからこそ、生地の違いがダイレクトに伝わる。それと、この2型は別々に考えたんじゃなくて、作っている段階でクロスオーバーしながらこの形になったんです。それを表現するために、一般的にはパーカーに見られるカンガルーポケットをあえてスウェットのほうに付けて、パーカーには脇にポケットを付けています。...
私物の古着が纏うミリタリーの空気感を取り込みつつ、柔らかく立体的なフォルムへと昇華させた、渾身...
デザイナー木村は10代のころから古着に魅了されてきた。洋服をデザインするようになってからも、ワードローブには常に古着のアイテムがあり、彼が大きな影響を受けたカルチャーとともに、その独創的なクリエイティビティの源泉となっている。 今回のカーゴパンツも、ベースとなったのは木村が長年愛用してきたヴィンテージ。数サイズ大きめを選び、その「太さ」を楽しみながら穿き続けてきた一本だ。そのインスピレーションをもとに、緻密にディテールを設計し、立体的で丸みを帯びたシルエットを作り上げた。 ミリタリーの武骨さを活かしながらも、ヴィンテージのラフさとは一線を画す、どこか上品で柔らかい雰囲気を纏った、まさにmù_らしいカーゴパンツが完成した。 -どんな一着を目指した? 木村:愛用している70年代くらいのフランス軍M64というカーゴパンツは、あえてサイズを数段大きめに選んでいます。その太さがすごく気に入っているんです。ただ、全体的な太さはいいんですが、サイズも大きいから当然太くなくてもいいところに太さが出るんですよね。例えば、ウエストなんかはベルトでかなり絞らないといけなくて、そうするとヒップ周りがきれいに穿けない。これがもう少し上品に穿けたらなと考えました。数字では表せない自然な太さを出すために、生地の分量を360度に分散させて立体的なシルエットを作りました。 -生地のこだわり 木村:上品な雰囲気にしたいからといって、チノ素材やスポーティーな素材にするとどうしてもモードっぽくなってしまう。そもそもイメージしていた形はオーソドックスなカーゴパンツっていうところで、その王道なミリタリーという部分を表現するのに、素材もミリタリーで使われるバックサテンを使いました。 -バックサテンの特徴 木村:光沢があってフラットなサテン地の裏面を使っていて、サテンっていうのは朱子織とも言って、通常のツイルや平織りとは違い、わりと強度もある織り方なんですけど、裏面なので少し節が出るのが特徴で、ミリタリーの素材としてオーソドックス。染めに関しても硫化染料を使っているので、経年変化なんかも含めて、ミリタリーウェアらしい雰囲気が出ると思います。 -生地もデザインも一見すると王道のカーゴパンツということだが、どこで違いを出している? 木村:やっぱり穿いた時のシルエット。まず、太さでいうと今までうちで出してきたどのパンツよりも太くなっています。けど、ただ太いだけじゃなくて、僕がやりたかったのはその太さを360度立体的に逃がしながら、全体的に太いんだけど上品に見えるドレープ感や、生地の流れを表現したかったんです。最近のストリートっぽい作りだと、わざと横に広げてしまったり、横から見たときに極端に太く見えるみたいなのがミリタリーものには多いと思うんですが、それをいかに360度逃がしながら丸みを作り、太さを出していくかっていうところに対して、いろいろな操作をしました。なので、穿いたときに見えるシルエットとしては、どこか一か所で横に広がったり、縦に広がったりというのではなく、全体的に太さを分散させながら柔らかいワイドなシルエットを作っているというのが特徴です。 -そのシルエットを作るためにこだわった部分は? 木村:ウエストにはキックバックの強いゴムを使ったシャーリングを入れてます。ベルトで無理に締めなくてもきれいに収まり、ヒップが美しく見えます。それとカーゴパンツはカーゴポケットが特徴だと思うんですが、このポケットを拠点に生地が固まってしまうというか、ポケットが付いている太ももあたりでどうしても強制的に横に広がってしまいます。そこで、全体的にきれいな丸みを出すために、スリータックを入れているんですが、タック位置を脇に向けて段階的に広がるような入れ方をすることで、ウエストのシャーリングと相まって、ウエストから太ももまでの腰の自然な丸みが生きるように立体的で柔らかなシルエットを作っています。 あとは裾の部分ですね。通常のカーゴパンツだと、裾にドローコードを付けて、それを締めることで強制的な丸みを作るんですが、これは裾から逆方向に向けてタックを入れることによって、裾口は狭いんだけど、自然な形で丸みを帯びながら、柔らかく閉じるようにしています。 ポケットを起点にして、上は柔らかく広げる操作、下は柔らかく絞っていく操作をすることで、全体で見たときに極端に強制的に絞るのではなくて、自然な流れの中で丸みができるよう計算しています。 -丸みにこだわるのは? 木村:自分のモノづくりとして、人間の体の丸みや、体の動きを考えたうえでの着心地というのは重要視しているので、このパンツに限らずこだわっています。このカーゴパンツでいうと、スリータックを入れることで、横軸だけじゃなく、前後の膨らみも出てくるので、360度立体的な太さを表現できていると思います。 カーゴパンツに限らず、ニッカポッカなんかもそうですけど、横にガッと広がるものってわりと男っぽいというか武骨に見える。それはそれでもちろん好きなんだけど、このブランドの中で表現するときには、そういった要素を前面に押し出すのではなく、少し上品に見えるっていうことが大事で。今回で言えばミリタリーっぽさや太さっていうのはしっかりとありながらも、柔らかさや優しさっていうイメージをパターンの中に入れ込むことで、ちょっとした上品さを作り出しています。 -カラー展開について 木村:2色展開で、ひとつはピスタチオグリーン。前回、mù_lab.でやった同じ形のカーゴパンツ(PLEATED CARGO TROUSERS /...
私物の古着が纏うミリタリーの空気感を取り込みつつ、柔らかく立体的なフォルムへと昇華させた、渾身...
デザイナー木村は10代のころから古着に魅了されてきた。洋服をデザインするようになってからも、ワードローブには常に古着のアイテムがあり、彼が大きな影響を受けたカルチャーとともに、その独創的なクリエイティビティの源泉となっている。 今回のカーゴパンツも、ベースとなったのは木村が長年愛用してきたヴィンテージ。数サイズ大きめを選び、その「太さ」を楽しみながら穿き続けてきた一本だ。そのインスピレーションをもとに、緻密にディテールを設計し、立体的で丸みを帯びたシルエットを作り上げた。 ミリタリーの武骨さを活かしながらも、ヴィンテージのラフさとは一線を画す、どこか上品で柔らかい雰囲気を纏った、まさにmù_らしいカーゴパンツが完成した。 -どんな一着を目指した? 木村:愛用している70年代くらいのフランス軍M64というカーゴパンツは、あえてサイズを数段大きめに選んでいます。その太さがすごく気に入っているんです。ただ、全体的な太さはいいんですが、サイズも大きいから当然太くなくてもいいところに太さが出るんですよね。例えば、ウエストなんかはベルトでかなり絞らないといけなくて、そうするとヒップ周りがきれいに穿けない。これがもう少し上品に穿けたらなと考えました。数字では表せない自然な太さを出すために、生地の分量を360度に分散させて立体的なシルエットを作りました。 -生地のこだわり 木村:上品な雰囲気にしたいからといって、チノ素材やスポーティーな素材にするとどうしてもモードっぽくなってしまう。そもそもイメージしていた形はオーソドックスなカーゴパンツっていうところで、その王道なミリタリーという部分を表現するのに、素材もミリタリーで使われるバックサテンを使いました。 -バックサテンの特徴 木村:光沢があってフラットなサテン地の裏面を使っていて、サテンっていうのは朱子織とも言って、通常のツイルや平織りとは違い、わりと強度もある織り方なんですけど、裏面なので少し節が出るのが特徴で、ミリタリーの素材としてオーソドックス。染めに関しても硫化染料を使っているので、経年変化なんかも含めて、ミリタリーウェアらしい雰囲気が出ると思います。 -生地もデザインも一見すると王道のカーゴパンツということだが、どこで違いを出している? 木村:やっぱり穿いた時のシルエット。まず、太さでいうと今までうちで出してきたどのパンツよりも太くなっています。けど、ただ太いだけじゃなくて、僕がやりたかったのはその太さを360度立体的に逃がしながら、全体的に太いんだけど上品に見えるドレープ感や、生地の流れを表現したかったんです。最近のストリートっぽい作りだと、わざと横に広げてしまったり、横から見たときに極端に太く見えるみたいなのがミリタリーものには多いと思うんですが、それをいかに360度逃がしながら丸みを作り、太さを出していくかっていうところに対して、いろいろな操作をしました。なので、穿いたときに見えるシルエットとしては、どこか一か所で横に広がったり、縦に広がったりというのではなく、全体的に太さを分散させながら柔らかいワイドなシルエットを作っているというのが特徴です。 -そのシルエットを作るためにこだわった部分は? 木村:ウエストにはキックバックの強いゴムを使ったシャーリングを入れてます。ベルトで無理に締めなくてもきれいに収まり、ヒップが美しく見えます。それとカーゴパンツはカーゴポケットが特徴だと思うんですが、このポケットを拠点に生地が固まってしまうというか、ポケットが付いている太ももあたりでどうしても強制的に横に広がってしまいます。そこで、全体的にきれいな丸みを出すために、スリータックを入れているんですが、タック位置を脇に向けて段階的に広がるような入れ方をすることで、ウエストのシャーリングと相まって、ウエストから太ももまでの腰の自然な丸みが生きるように立体的で柔らかなシルエットを作っています。 あとは裾の部分ですね。通常のカーゴパンツだと、裾にドローコードを付けて、それを締めることで強制的な丸みを作るんですが、これは裾から逆方向に向けてタックを入れることによって、裾口は狭いんだけど、自然な形で丸みを帯びながら、柔らかく閉じるようにしています。 ポケットを起点にして、上は柔らかく広げる操作、下は柔らかく絞っていく操作をすることで、全体で見たときに極端に強制的に絞るのではなくて、自然な流れの中で丸みができるよう計算しています。 -丸みにこだわるのは? 木村:自分のモノづくりとして、人間の体の丸みや、体の動きを考えたうえでの着心地というのは重要視しているので、このパンツに限らずこだわっています。このカーゴパンツでいうと、スリータックを入れることで、横軸だけじゃなく、前後の膨らみも出てくるので、360度立体的な太さを表現できていると思います。 カーゴパンツに限らず、ニッカポッカなんかもそうですけど、横にガッと広がるものってわりと男っぽいというか武骨に見える。それはそれでもちろん好きなんだけど、このブランドの中で表現するときには、そういった要素を前面に押し出すのではなく、少し上品に見えるっていうことが大事で。今回で言えばミリタリーっぽさや太さっていうのはしっかりとありながらも、柔らかさや優しさっていうイメージをパターンの中に入れ込むことで、ちょっとした上品さを作り出しています。 -カラー展開について 木村:2色展開で、ひとつはピスタチオグリーン。前回、mù_lab.でやった同じ形のカーゴパンツ(PLEATED CARGO TROUSERS /...
「長年愛着を持って穿き続けることでパーソナルなアイテムに」そんなストーリーを背景にmù_lab...
通常のmù_のアイテムよりも、木村のユニークなアイデアに深く踏み込んだ実験的な試みとなるmù_lab.(ムーラボ)。 今回発表するのは、第4弾となる「CURVED LINE TROUSERS / mù_lab.#004」。 ブランドの中で「キレイめなスラックス」と位置付けて1月に発売したCURVED LINE TROUSERSが経年変化によって異なる表情になり、更にカスタムをすることで、パーソナルなアイテムとなって、また長くワードローブの中に残っていく。 そんなストーリーを思い描きながら作り上げた今回のアイテムではあるが、もちろんただ単純に汚れやダメージを表現してヴィンテージライクにするのではない。ブランドの世界観に溶け込むように選び抜かれたカラーリングは、もともとのCURVED LINE TROUSERS(カーブドライントラウザース)が持つ上品さを上手く活かしながらも、味のある表情を醸し出しており、これまでのmù_のアイテムはもちろん、今後展開していくアイテムとの親和性にまで思いを馳せた特別なものになっている。 さらに右後ろの裾部分にプリントと刺繍で施されたアートワークは、木村のモノづくりに対する考え方を表現しており、決して強く主張するわけではないが、それとなくパーソナルな雰囲気を纏わせる面白みは、実験的な要素を取り入れるmù_lab.ならではの逸品である。 -mù_lab.第4弾はどんなアイテム?木村:1月に発売したCURVED LINE TROUSERSの生地やデザインをベースにして、加工などによって全く違うものに化けさせるというのが、今回のアイテムの考え方になります。 -生地やデザイン、シルエットなどは全く一緒? 木村:そうです。もともとのアイテムに加工や手を加えることによっていかに違うものに見せられるかという実験的なアイテムになります。 1月に発売したCURVED LINE TROUSERSはウエストポイントという生地の持つハリや光沢を活かして、キレイめなスラックスを作るというアプローチだったんですが、そのパンツが経年変化によって汚れだったり、アタリだったりといったどこか重みが出てくるような雰囲気を表現しようと思いました。 -ヴィンテージライクにする加工をしているのか? 木村:ヴィンテージというと、汚れやダメージといったどこか土臭いようなイメージがあるかもしれませんが、今回はそういう要素は入れていません。もちろん、経年変化を表現するのに少し汚れているように見えたり、アタリのような雰囲気が出ていたりというのはあるんですが、それはあくまでもこのウエストポイントの持つ上品な光沢感を活かしながらというのが前提にあります。 ヨーロッパの古着に見られるような、もともとはテーラードのアイテムだったけど、長年愛着を持って着続けることで自然とヴィンテージウエアになっていったというストーリーがイメージに近いですね。 -それを表現するための色のこだわりは? もともとのサンドベージュを活かすというところで、この色の上に薄いグレーで製品染めをしています。単純に汚れてしまった色というよりも、見え方によってどことなく汚れにも見えるという感じですね。 もともと光沢のある生地を柔らかくしているので、その特性を利用してあえて少しムラっぽく見せるために、グレーの色味は物凄くこだわりました。光の加減もそうですが、合わせるアイテムによってもかなり雰囲気が変わるような、何とも言えない絶妙な色味に仕上がったと思います。...
「長年愛着を持って穿き続けることでパーソナルなアイテムに」そんなストーリーを背景にmù_lab...
通常のmù_のアイテムよりも、木村のユニークなアイデアに深く踏み込んだ実験的な試みとなるmù_lab.(ムーラボ)。 今回発表するのは、第4弾となる「CURVED LINE TROUSERS / mù_lab.#004」。 ブランドの中で「キレイめなスラックス」と位置付けて1月に発売したCURVED LINE TROUSERSが経年変化によって異なる表情になり、更にカスタムをすることで、パーソナルなアイテムとなって、また長くワードローブの中に残っていく。 そんなストーリーを思い描きながら作り上げた今回のアイテムではあるが、もちろんただ単純に汚れやダメージを表現してヴィンテージライクにするのではない。ブランドの世界観に溶け込むように選び抜かれたカラーリングは、もともとのCURVED LINE TROUSERS(カーブドライントラウザース)が持つ上品さを上手く活かしながらも、味のある表情を醸し出しており、これまでのmù_のアイテムはもちろん、今後展開していくアイテムとの親和性にまで思いを馳せた特別なものになっている。 さらに右後ろの裾部分にプリントと刺繍で施されたアートワークは、木村のモノづくりに対する考え方を表現しており、決して強く主張するわけではないが、それとなくパーソナルな雰囲気を纏わせる面白みは、実験的な要素を取り入れるmù_lab.ならではの逸品である。 -mù_lab.第4弾はどんなアイテム?木村:1月に発売したCURVED LINE TROUSERSの生地やデザインをベースにして、加工などによって全く違うものに化けさせるというのが、今回のアイテムの考え方になります。 -生地やデザイン、シルエットなどは全く一緒? 木村:そうです。もともとのアイテムに加工や手を加えることによっていかに違うものに見せられるかという実験的なアイテムになります。 1月に発売したCURVED LINE TROUSERSはウエストポイントという生地の持つハリや光沢を活かして、キレイめなスラックスを作るというアプローチだったんですが、そのパンツが経年変化によって汚れだったり、アタリだったりといったどこか重みが出てくるような雰囲気を表現しようと思いました。 -ヴィンテージライクにする加工をしているのか? 木村:ヴィンテージというと、汚れやダメージといったどこか土臭いようなイメージがあるかもしれませんが、今回はそういう要素は入れていません。もちろん、経年変化を表現するのに少し汚れているように見えたり、アタリのような雰囲気が出ていたりというのはあるんですが、それはあくまでもこのウエストポイントの持つ上品な光沢感を活かしながらというのが前提にあります。 ヨーロッパの古着に見られるような、もともとはテーラードのアイテムだったけど、長年愛着を持って着続けることで自然とヴィンテージウエアになっていったというストーリーがイメージに近いですね。 -それを表現するための色のこだわりは? もともとのサンドベージュを活かすというところで、この色の上に薄いグレーで製品染めをしています。単純に汚れてしまった色というよりも、見え方によってどことなく汚れにも見えるという感じですね。 もともと光沢のある生地を柔らかくしているので、その特性を利用してあえて少しムラっぽく見せるために、グレーの色味は物凄くこだわりました。光の加減もそうですが、合わせるアイテムによってもかなり雰囲気が変わるような、何とも言えない絶妙な色味に仕上がったと思います。...
mù_ の世界観の中で木村が作りたかった「キレイめなスラックス」
今回はこのmù_というブランドの中でのスラックスというアイテムを作りたかったので、柔らかい生地ではあるけど、見た目にはあえてそのドレープ性を出さないことでキレイめなパンツというのを表現してます。
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今回はこのmù_というブランドの中でのスラックスというアイテムを作りたかったので、柔らかい生地ではあるけど、見た目にはあえてそのドレープ性を出さないことでキレイめなパンツというのを表現してます。
木村の得意とする加工をmù_の世界の中で表現するGREYSCALE COLLECTION
mù_をスタートするときはLOOPÉの世界観を踏襲することも大事だったので、その流れを汲みながらアイテムを考えましたが、今このタイミングでフラットなmù_の世界の中で抑揚をつけたいなと思い、加工モノを取り入れることにしました。
木村の得意とする加工をmù_の世界の中で表現するGREYSCALE COLLECTION
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独特な洗いざらした風合いの生地を使ったOVERSIZE SHIRT
「ドレスシャツとしては一軍の役目を終えたが、経年変化や少しくたびれたような風合いによって、プライベートで着るカジュアルシャツになった。」そんなストーリーが思い浮かぶようなシャツを作りたかったという木村。
独特な洗いざらした風合いの生地を使ったOVERSIZE SHIRT
「ドレスシャツとしては一軍の役目を終えたが、経年変化や少しくたびれたような風合いによって、プライベートで着るカジュアルシャツになった。」そんなストーリーが思い浮かぶようなシャツを作りたかったという木村。
「気づくといつも⼿に取ってしまう服。ワードローブにそっと馴染む定番服が作りたい。」をテーマとしたメンズアパレルブランド「mù_」がお届けするYouTubeチャンネルです。
ライフスタイルを通して洋服の魅力をお届けしていきます。